ー 「…っせ、先生っ…! 遅れてすいません!」 薄く積もった雪の上を駆けながら、 私は少し離れた場所で立っている先生を見つけ叫んだ。 今日は、先生とのデートの日なのです。 それなのに私としたことが、 服やら髪やら整えているうちに すっかり時間に遅れてしまった。 (こんなに寒い中、 先生を待たせちゃうなんて… 私ホント馬鹿だっ)