「せんせ…、こ…れ……」 指にはめられた紫色の石が組み込まれたその指輪を、咲は目を丸くして見つめた。 「アメジスト…、 咲の誕生石だろ?」 そう言って、俺は彼女に深く口付け、ベットに押し倒した。 キスのせいか、緊張のせいか、呼吸が荒く、咲の胸は大きく上下し動く。 その光景が、ひどく厭らしいもののように見え、感情を高ぶらせた。