遊園地から俺の家までの道のり、咲は虚ろな目でぼうっと外を見ていた。 我にかえったのは俺の部屋のベットに腰を掛けさせたときだった。 咲の左手首を掴み、俺は自分のもとへ引き寄せた。 しゃらり、と左手首につけられていたシルバーのブレスレットが音をたてる。 薬指に指輪をはめた。