*荒田 晋side* 『咲…、今日お前と ずっと居たいんだけど。 言ってる意味、 ……わかる?』 高く上った紅いゴンドラの、小さな空間の中で俺は言った。 本当はせめて咲が高校を卒業するまでは、身体を重ねるような行為はしないと決めていた。 しかし、俺の腕にぎゅうっとしがみつく彼女を見て、【帰したくない】という気持ちが大きく膨らんだ。 まさに 理性さえ効かなくなるほどに、