「えっ、車…!?
 先生車持ってたんですか!」






「あれ?言ってなかったっけ。
 
 …そういえば、
 咲と会うときはいつも

 歩きだったしな」







先生車運転できるんだ…



……かっこいい






意外な事実に驚いている私の手を先生は取り、助手席にエスコートしてくれた。







「行くとこ、
 遊園地でいいんだろ?

 
 …あ、そうだ。
 1番大事なことまだ
 言ってなかった。



 誕生日、おめでとう」







そう言って、あんまりにも優しく笑うもんだから、どきどきして言葉すら出てこなかった。