「今喋ってること全部、俺がやったことなんだ。訳あってお前ん家に入った。でもお前が居たから連れて出てきた」 「え…。おじさんがやったの?じゃあ謝らなきゃ」 「謝る?謝ったら捕まるだろ」 「悪いことしたら謝らなきゃ」 「悪いことなのは確かだけど、時と場合っていうのがあるんだ。謝ったら自分に不利になることもある」 予想外の答えが返ってきて動揺したけど、少女に説明しても分からないと分かっていながらも、自分に言い聞かせるように話した。 今は謝るタイミングじゃないと。