言われるままソファから降りておじさんと向かい合って座り、手を引かれると自然とおじさんの体に頭が寄りかかった。 背中におじさんの大きく分厚い手がまわって、所謂抱きしめられた状態。 寝転んでいた時に、背中を摩ってもらっていた時の温もりとは全然違う。 ついさっきまで湧き上がっていた悲しみや辛さが、私の心の中からみるみる消えていく。