けれど、青井は他のマネの子は全く認めてなかった。
まぁ青井の応援ばかりで、一切マネの仕事をしてなかったから当然と言えば当然なんだけど。
だからみんなが青井にドリンクやタオルを渡そうとしても絶対に受け取らなくて、いつも私のところに取りに来ていた。
そんなある日のことだった。
「……あれ? 私の体操服、ないなぁ……。」
正直、定番過ぎない?って思った。
というか、思おうとした。
「りお?どうしたの?なんか探してる?」
「へっ!? や、な、なんでもない」
とりあえず、保健室で体操服を借りて、部活には何とか行かなきゃ。怪しまれる。
こんなド定番、少女漫画のヒロインみたいだなぁ。むしろ光栄じゃん。
私平凡だし。
って。そう思い込んで1週間ほど過ごした。
日に日に無くなるものが増えていった。
無くしたものが見つかることもあれば、見つからないこともあった。
切り刻まれてゴミ箱に捨てられていたこともあった。
それでも学校には来ていたし、部活もなんとか行っていた。
1ヶ月ほど経った時。
机の中に紙切れが入っていた。
