あれから4日ほど立った今日は美容院の定休日。




朝起きて早々、『行ってもいい?』とLINEすると「おいで」と来たから早速病院に向かった。

私も行ってもいい?と聞いたものの、会わない選択肢はなくて…もう行く準備は完璧です。





病院に行った早々、面会受付をして舜くんの部屋に向かうと『いないんだけど…』。





トイレかな?

一昨日から始まったらしいリハビリかな…



来いと言ったものの、いないなんてどういうつもりなんだろう。






ベッド横にある椅子に座って大人しく待っていた。

待ちくたびれた頃に帰ってきた舜くん。




看護師さんに車椅子を押してもらっていて、優雅だった。






『おかえり、どこ行ってたの?』

「リハビリ」

『痛かった?』

「死ぬ」





車椅子からベッドには自分で戻ってたけど、一つ一つの動作が痛いらしくて大変そうだった。




ベッドに座った舜くんは「疲れた」と呟いた。

表情が暗くて、なかなか近寄りがたい感じに見えた。






『体調はどう?』

「良くもないし、悪くもない感じ。凛は?」

『同じく』

「今、ちょうど忙しい?」

『まぁまぁ?舜くんのアシスタントついてた時は忙しい時期だったよね。』

「そうだな」

『仕事したい?』

「うん」

『また復帰したら忙しくなるから今はゆっくり休もう』

「うん、」





やっぱり、ここにいると色々考えちゃうのかな。

私は、そんな舜くんを抱きしめることしかできなかった。






『頼りない彼女でごめん』

「意外と頼ってるから大丈夫」





舜くんに腕を引っ張られて自然にベッドに座った。

距離が近くて、久しぶりにドキドキするこの感覚。





そのままキスされた。





「早く退院したい」

『私も心待ちにしてる』

「なんか、凛がすげぇ大人に見える」

『そう?もともと大人だけど』




と、

言うと舜くんは笑っていた。




笑顔の舜くんが愛おしくて、私からもキスをした。