電話が来ないということは、今日も舜くんは起きてくれなかったということ。




家に帰った瞬間、涙が止まらなかった。

気を張って我慢をしていた分、更にだったのかもしれない。




きっと今の私を見たら「俺死んでねぇから泣くな」って言ってそうだけど…それなら早く起きてよ!って感じ。






それから3日経った夕方頃。





「やっと起きました」

と、舜くんのお母さんから電話が入った。






一人一人バックヤードに呼ばれ、そこで報告された。

1番先に呼んでくれた店長の優しさに感謝するばかり。






私は、聞いた瞬間にその場で崩れ落ち声が出ないくらいに泣いてしまった。




涙を止めようとすればする程溢れてくる…

今すぐ会いに行って抱きしめてあげたい。




そんなことをしたら、舜くんは「仕事はどうした?」と聞いてきそう。








けど、今なら胸を張って言える気がする。

正直、今は仕事よりも舜くんを優先したい気持ちが大きかった。








『早退させてもらいたいです、』

「早退していいよ、頑張ったな」


と、

店長に優しすぎる声をかけてもらって更に涙が止まらなくなるやつ。






けど、流石に無責任な事はできないから今いるお客様には対応させてもらった。




でも、頭の中は舜くんのことでいっぱい。




早く会いたい。

会って、出来ることなら抱きしめてほしい。




私の顔を見たら舜くんは何て言うかな。

「おはよう」「何泣いてんの」っていうかな…







その後、1時間半後くらいに上がることができた。