カフェでくつろいだ後は、買い物もして楽しんだ。





全然ペアじゃないけど、不意に指輪を買ってくれて勝手に大切にしようと決めた日。




それに、

いつかペアを買ってもらえるように自分磨きしようと思う。





舜くんにとったら仲直りしたから…というそれくらい軽い気持ちだろうけど私からしたら最強に嬉しかった。





『ありがとう〜』

「いえ」




早速つけて、自慢っぽく見せたらそのまま手を繋がれて歩いた。





数時間前は、

どん底だったけど、今では幸せすぎるくらい幸せ。




さすがに薬指にはつける勇気はないし、つけられても困るだろうから今は、中指に装着しているけど…





いつの日か、薬指につけられる日が来るといいな。



なんて、

思ってみるけど…舜くんのことだから期待してない。






むしろ、別れる率の方が高いかな何て思う。







気づいたら、もう5時半過ぎで急いでホテルに帰宅した。




6時に集合なのに…遅刻気味の私たち。

隣の人は、全く気にしてる素振りはしてないけど…



私もまだまだ下っ端の立場だから舜くんと一緒だからとは言え少し緊張する。







「大丈夫でしょ」

って、変なところがポジティブでイラっとする。




『ダメなの!』

「何怒ってんの」

『私がアシスタントだったら怒るくせに』

「そんくらいで怒んねぇよ」

『嘘ばっかり』

「嘘じゃねぇし」

『なんで、怒るの!そうやって…』

「怒ってないよ」

『馬鹿』

「怒ってる凛の方だよ」





それから、ホテルに帰るまで手を繋いでいたもののお互い無言だった。





また喧嘩か…

と思いながらもホテルに到着する直前にキスされた。






睨むように舜くんを見ると笑われた。





『笑わないで』