『何してんの』

「まじ寒いんだけど…」

『待つと決めたのは自分のほうでしょ』





と、玄関前で些細な抵抗していると私が持っていた鍵を奪われて部屋に入って行った。






最悪、最低!

と、思いながらも安心した自分もいた。




でも、その感情は私の過ちだから必死に隠す。





奴は、主の許可も得ずに暖房のスイッチを入れてくつろいでいた。




『飲みの帰り?』

「そう」

『今来たの?』

「ちょっと前」

『会わなくて良かったわ』

「俺に会ったら終わるところだったね」



と、

言いながらキスをしてきた。





部屋がまだ全然暖まっていなくてキツい…

洋服着てても寒いのに、やってれば暖かくなるかな。




けど、そんなことを言っても始まったキスを止める奴だとは思えないからそのまま受け止めた。






『しゅ…んくん…ぁあ…ゃば』

「んっ…凛、力抜いて」

『…ぬぁいて…る』

「ぁあ…///」