「侑李さんよりはよっぽどいいんじゃないかな。
侑李さんの口からは『冷え性にはホットココア』なんて出ないでしょう?」

「う…確かに」

千裕は俯く。

「ね、ちーちゃん。
明日さ、そのカフェに行ってみない?」

興味津々な喜々良に、千裕は苦笑いを浮かべる。

「明日は仕事」

「じゃあ、夕方行こうよ!」

「あたしは気乗りしないけど、喜々良がそう言うならいいよ」

「ありがとう、ちーちゃん!」

喜々良はブンブンと千裕の手を振った‐。