そんな気持ちがあふれそうになった。
たかべぇは、近すぎて遠い存在で私の胸は、痛いほど苦しくなってきた。

『もう友達じゃなくなるかもしれない…
もっと遠くの人に…』

そんな気持ちがじれったくなって

私の心は、たかべぇだけに向かって行った。

オレンジの光が差し込んで夕方なのにまぶしいくらいの廊下にたかべぇと私は、二人でいた。


たかべぇと何を会話したかなんて思い出せないほどただ一つの言葉を出す勇気を振り絞っていた。