あいつはいきなり真剣な顔で私を見た



ドキッ



な、何さ、吃驚するじゃないか




「さっきさ、俺言ったよな。もし契約中の須本家男子が契約中の女子に恋をするとどうなるか?」



「う、うん…」




あいつの手が私の髪を掴んで、口づけをした




「俺と正式に婚約してくれないか?」







私はその瞬間、顔が爆発したくらい赤くなった気がする



「えっ…?なっ…?」



私は口をパクパクさせることしか出来なかった



こ、婚約!?



「やっぱ、駄目か?」



あいつが潤んだ目で私を見てきた



き、きたなっ!!



こんな目で言われたら断れないじゃない!!



「な、なななななんでいきなり?」



うわっ、私最悪噛んでるじゃん…