「何作ってるの?」



「お弁当、みりゃ分かるでしょう?」



「へー、…魅空…」



「何?」



「あんたって早弁するほど食欲旺盛だったけ?」



母さんは二つのお弁当箱を見た



「ううん、違うよ」



「じゃあ、彼氏でもできたの?」



「まさか」



あんな奴彼氏じゃないわよ



無理やりなんだからね!!



「へぇー」


母さんはイマイチ納得しない顔でリビングから出て行った



よしっ、出来上がり!我ながらいい出来ばいだ



私はお弁当箱を風呂敷に包み、鞄の中に入れた



てか、私なんで作ってるんだろう?



今頃思う私って…



作んなくてもよかったのに…



まぁ、作んなかったらどうなるか察しはついてるけどね…