「いいね! だったらさ、もっとたくさん呼んで、クラス会みたいにしよーよ」

「えー、他のヤツらなんてどーでもいいじゃん。なあ、俺らだけでやろうぜ」

「いいな、クラス会! だったら俺も参加しよーかな。田中ももちろん行くよな?」

 田中にヘッドロックをかけたまま、大きな声で会話に割り込むようにして俺が言うと、田中もコクコクとうなずく。

「なら、わたしも行こっかな」

 芹沢の、みんなより少し高めのかわいらしい声が聞こえた瞬間、腹の中でガッツポーズを決める俺。


 チラリと芹沢の方を見ると、芹沢も俺の方を見ていたのかばちっと目が合って、お互いさっと目をそらした。


 ドッドッドッドッ……。

 やべっ。少し目が合っただけで、心臓飛び出そう……。


 アイツらからおもいっきり大きな舌打ちが聞こえてきたけど、そんなこと知ったこっちゃねえ。

 こっちだって必死なんだよ。