明日も明後日もその次の日も私はクラスの中心にいない。
理由は簡単。私がモブだから。
和津くんの隣にいるような、天乃ちゃんとか、杏奈ちゃんとは程遠い、隠キャだから。
モブになったのは、そうあの日。

前まで私は蒴蓏ちゃんのようなスクールカーストの金魚の糞だった。
だけど、私も少し背伸びしたくて、彼女達に少しでも近づきたくて、キュロットパンツを履いて学校に行った。
返ってきたのは。
「なにそれ!?似合わなwww」
「キュロットパンツってのはさ、もうちょっと可愛い子が履いてのパンツでしょ?」
「あっ!ごっめーんw水で濡れちゃったねぇ!?体操服に着替えてくればぁ?」
「でもよかったね、華奈、その不釣り合いなキュロットパンツ脱げるじゃん。恥晒し免れたじゃん」
キュロットパンツを似合わないと否定され、しかも亜美に濁った水で濡らされてしまった。
海音とも、亜美とも、真美とも仲良くやれてると思ったけど、間違いだったのかな…。
その日から阿吽に呼吸というやつでモブになった。
今まで仲が良かった三人とは全くと言っていいほど喋らなくなった。
一人の私はとても無力で。
しかも海音に根も葉もない噂を立てられ、まんまと黙れたクラスメイトは私を無視した。悪口を言った。
私がどれだけ傷ついたか。
卒業後は私立中学校に行って、それなりにたのしくやれているとおもう。
好きな人もできたし。友達も少なからずできた。

でもまds私がモブなのは変わりない。
自尊心をぐちゃぐちゃにされて。
私は今でも華やかなグループが怖い。
私は今でも可愛い服をきれない。
全てはあいつら三人のせい。
三人を殺してやりたいほど憎い。
隣のクラスに舞美がいる。
違う人物だしいい人だけど、暴走する気持ちは止まらない。

早く三人とも死ねよ!!