お調子者にも嫉妬はある 蒴蓏 saido
学級委員長、柊杏奈。
学級委員長天川小優。
杏奈の座が私だったら、今のクラスはない。
一学期の学級委員は絵里と素晴。
面倒臭い事を放棄して遊び、お互いに面倒な事を押し付け合う二人はなかなか上手くいかない。
集会の知らせすらなくて、三組生徒に呼ばれて集会に遅れていくのは当たり前。
先生に暴言を吐くのは日常だった。
私は、ただ二学期学級委員になってこのクラスを更生させようとしただけなのに。
「柊さんがいいってば!」
「そうだって!杏奈がぴったりじゃん!蒴蓏になんかできっこないって!」
古傷が痛む。脳内に絵里と杏奈を慕う女子の声がリピートされていく。
その言葉をきいたとき、私は咄嗟に杏奈を見た。
「無理だよー」
と言いながらも、上機嫌でニコニコしていた。
なぜあの時に素晴に助けを求めてしまったんだろう。
なぜあんな事を口走ってしまったんだろう。
今更足掻いても仕方のない事だと分かっていても。
何故か、あの時の自分をひどく後悔してしまう自分がいる。
学級委員長、柊杏奈。
学級委員長天川小優。
杏奈の座が私だったら、今のクラスはない。
一学期の学級委員は絵里と素晴。
面倒臭い事を放棄して遊び、お互いに面倒な事を押し付け合う二人はなかなか上手くいかない。
集会の知らせすらなくて、三組生徒に呼ばれて集会に遅れていくのは当たり前。
先生に暴言を吐くのは日常だった。
私は、ただ二学期学級委員になってこのクラスを更生させようとしただけなのに。
「柊さんがいいってば!」
「そうだって!杏奈がぴったりじゃん!蒴蓏になんかできっこないって!」
古傷が痛む。脳内に絵里と杏奈を慕う女子の声がリピートされていく。
その言葉をきいたとき、私は咄嗟に杏奈を見た。
「無理だよー」
と言いながらも、上機嫌でニコニコしていた。
なぜあの時に素晴に助けを求めてしまったんだろう。
なぜあんな事を口走ってしまったんだろう。
今更足掻いても仕方のない事だと分かっていても。
何故か、あの時の自分をひどく後悔してしまう自分がいる。