KISSでチェンジ!

 まさか良明がそんなことをするはずがないと思うけれど、自分は今すっごく危険な状況なんじゃないか?

 撮影現場って、そもそも本当にちゃんとしたモデルの撮影現場なのか?
 嫌な妄想がグルグルと頭の中で回転しはじめる。

 全身からダラダラと汗が吹き出して純は自分の体を両手できつく抱きしめた。

 それからずっと警戒を続けていた純だったが、それ以降なにかが起こることもなく撮影現場だというスタジオに到着していた。

 初めて見る撮影現場は7階建てのビルの最上階で、その他の階は雑誌編集や企画会議室などに割り当てられているのがわかった。

「ここが撮影場所」

 良明に背中を押されながら入った場所には複数のカメラと、グリーンバックと、様々な衣装が置かれた乱雑な空間だった。