KISSでチェンジ!

 女子生徒もまた早めにここへやってきたようで、長い髪の毛が乱れている。
こんなに早く良明が来るとは思っていなかったようで、女子生徒は慌てて髪の毛を手ぐしで整えた。

前髪も長いようで、横に流して黒いヘアピンで止めている。
整った顔立ちをしているが、見たことのない顔だ。

 良明はまず相手のネームを確認した。
飯島アリスと書かれているその名前になんとなく納得する。

 目の前にいるその少女は色白で、物語の中から出てきたようにも感じられたからだ。
「俺を呼び出したのは君?」

 右手に持った手紙を見せて聞くと、アリスは何度も頷いた。
 まるで小動物みたいな小刻みな動き。

そのたびに腰まで伸びた髪の毛が揺れる。
 それだけ長いと邪魔じゃないのだろうかと気になる。

「話って?」
「あの……その……」