KISSでチェンジ!

☆☆☆

あんな意地悪をするヤツのことを好きになるわけがない。
そう思いながらも純はなかなか寝付けないまま朝を迎えていた。

寝不足のままでは食欲もなく、朝食を半分残して家を出た。
幸い、今日は良明が迎えにくることもなかった。

「おはようっ!」
昇降口で明るく声をかけられたので振り向くと案の定茜が立っていた。

満面の笑みの茜を見ていると、少しだけ元気が戻ってくる。
だけどことの原因が茜であることを思い出して純はやっぱり不機嫌な表情に変わった。

「……はよ」
暗い声で挨拶をして先に廊下を進んでいく。

その後を茜が慌てて追いかけてきた。