KISSでチェンジ!

ワンテンポ遅れてから笑い、「冗談だろ?」と言ってみるけれど、良明は真剣な表情を崩さない。
どうやら本気で言っているようだと気がついたときには、良明の顔が目の前にあった。

相手はすでに目を閉じていて、待ちの体勢になっている。

「な、なんで俺が……」
と、反論しかけて自分の顔が真っ赤に染まっていることに気がついて両手で頬を包み込んだ。
体温が急上昇しているし、心臓もいつもの倍の速さで動いている。

良明とのキスはなれたものなのに、どうしてこんなにも緊張しているんだろう。
早くしないと性別が変わってしまう。

焦る気持ちと羞恥心とで純の頭はなにも考えられなくなる。
ただ目の前に目を閉じた良明がいて、それはいつでも自分を受け入れる体勢になっていて……。