KISSでチェンジ!

と言いたい気持ちをグッと押し殺して「ちょっと、手が滑っただけ」と、視線をそらせて答える。

「そうか?」
良明は一応納得したように頷いて起き上がった。

そして純に近づいてくる。
純はドキドキしていることを悟られないようにキツク目を閉じた。

爽やかなシャンプーの香りが鼻腔をくすぐり体温が近づいてきたことがわかる。
そしてキスしそうになった瞬間、良明の動きが止まった。

いつまで待ってもなにも起こらないので目を開けてみると、良明の顔が目の前にあった。
相変わらず腹が立つほど整った顔。

長いまつげにスッと通った鼻筋、きめ細やかな肌。
それらを見つめた後、純はハッと我に帰った。

こんなところで相手に見とれている場合ではないのだ。