KISSでチェンジ!

感動覚めやらぬうちに丁寧に原稿を返すことにする。
もしも汚してしまったりしたら、取り返しのつかないことになる。

「あとさ、遠藤さんは小説家になれると思うよ」
突然の言葉に茜は驚いた様子で目を丸くして純を見つめた。

その頬は照れているためか赤く染まっている。

「こんなにおもしろい作品初めて読んだ! だから、他の誰かが遠藤さんの夢を笑ったとしても、絶対に諦めないでほしいって俺は思うよ」

「うん。俺も」
良明が隣で同意する。

その頃には茜は泣き出してしまいそうな顔になっていた。
目尻に涙が浮かんできている。

「ありがとうふたりとも……私、私頑張るね!」
気合を入れて涙を引っ込める茜にふたりは同時に笑顔になった。

茜にはこれから先も小説を書き続けて欲しい。