KISSでチェンジ!

パニックになってそんなことにも気が付かなかった。
「男の子にときめくことがなかった?」

突然の質問に純は言葉を失ってまばたきを繰り返した。
どうして今そんな話をするんだろう。

そんな話、全然関係ないじゃないか。
そう思いながらも冷静になって思い返してみる。

そう言えば昨日良明に助けてもらってから、心臓がドキドキすることが増えたかもしれないと、思い当たる。

だけど、それがなんだっていうんだろう。
なんだか素直に答えるのも癪な気分になってきてしまって黙り込む。

「純はね、男の子にときめくと女の子に。女の子にときめくと男の子になるのよ」
包み込むような優しい笑顔に純は目を見開いた。

「な、なにそれ。俺、そんなの聞いてないんだけど」
すると両親は目を身交わせた。