KISSでチェンジ!

必死で自分に言い聞かせるけれど、自分の性別が男だといい切ることは難しかった。
では心はどうだろう?純の心はどちらにあるのだろう?

それも、まだよくわからなかった。
ただ、自分がキスをしやすいかどうかの都合で男でいる割合が多いだけで、心のことまではわからない。

自分がどちらとして生きていきたいかなんて、考えたこともなかった。
自分は自分で、それでいいとも思っていた。

「純?」
小首をかしげる良明に純は目をギュッとつむった。

とにかくこのままじゃ明日学校に行くこともできなくなってしまう。
制服は男のものしかないんだから。

覚悟をきめて息を止める。