KISSでチェンジ!

こんな時間に一人で、ミニスカート姿で出歩いている方が悪いといった雰囲気だ。
 そんな視線に耐えきれず下を向いた。悔しくて下唇を噛みしめる。

「おいおい、痛いじゃねぇか」
 口ピアスの男が低い声でそういったときだった。

 不意に目の前に人影が見えて足を止めた。
「君たち、どういうのやめたらどうだい?」

 聞いたことのない声に顔をあげてみると、そこにはスーツ姿のサラリーマンが立っていた。
 年齢は二十代前半くらいか。

 シワひとつないスーツは清潔感があり、相手の男からも爽やかな香水の匂いがしている。
「あぁ? なんだお前!」

 口ピアスの男が睨みを効かせながら一歩前に踏み出す。
その腕をスーツの男は簡単にねじ上げていたのだ。

 口ピアスの男は地面に突っ伏して悲鳴をあげている。