今、高校2年で僕よりも一歳年上の幼なじみ怜くんと、僕が生まれる前からあったラーメン屋に来ていた。他のお客さんはいなくて、僕たちとラーメンの湯気、テレビの中でニュースの原稿を読み上げている女の人だけが動いている。
「ねぇ、僕といるのつまらない?」
怜くんに訊いた。
「いや、そんなことないよ」
そう言いながら怜くんは僕と視線を一切合わせずに醤油ラーメンの麺をすすりながらスマホをいじっていた。
怜くんのスマホがうやらましい。いつも見つめられていて……僕はスマホに嫉妬をしていた。
――怜くん、スマホじゃなくて僕に依存してよ。
「ねぇ、僕といるのつまらない?」
怜くんに訊いた。
「いや、そんなことないよ」
そう言いながら怜くんは僕と視線を一切合わせずに醤油ラーメンの麺をすすりながらスマホをいじっていた。
怜くんのスマホがうやらましい。いつも見つめられていて……僕はスマホに嫉妬をしていた。
――怜くん、スマホじゃなくて僕に依存してよ。