あれから数週間。

今日は受験当日。
私はこの日に限って寝坊してしまった。

やば、急がないと電車行っちゃう!!

「やばいやばい!!」

不幸なことに私は信号に引っかかった。
時間を見るとあと10分で電車が行ってしまう。

「早く!変わって!」

ピヨピヨ

変わった!
私は信号が変わった瞬間道路に飛び出した。

「あ!ちょっと嬢ちゃん!危ない!!」

「、、え?」

横を見ると目の前に迫ってくるトラックがあった。

プー!!!!!!!

、、うそ、、!

ドンッ


私は思いっきりトラックと衝突した。


「、、、」

「ちょっと!!嬢ちゃん大丈夫?!!!!!!!!
だれか!救急車!呼んで!」

痛みが感じない、体に力が入らない。

うそ、、私、、死ぬの、、?
まだ、、愛生に、、お父さんに、、お母さんに、、
さよなら、、言ってない、、

「ちょっと何の騒ぎ?」

「誰か轢かれてね?」

「やばくない?」

騒ぎに気づいた人達が集まってくる。

ファンファン!ファンファン!

救急車の音が近づいてくる。
それと同時に私の意識も遠くなってく。

「嬢ちゃん!起きて!」

通りすがりのおばさんがなにか喋ってる。

「、、、って!、、、、めだよ!」

ダメだ、聞こえない、、
そして私の意識は途切れた。