「こたくん毎日こんな感じで大人気なんだ。」
「毎日フェードアウト?」
「うん」
もう近づけないからね。
私はいつもここら辺でこたくんとはバイバイなんだよね。
あっというまにこたくんはどこかへ消えて行ってしまい、円と2人で歩く
「てかごめんね。琥太郎にせれんもモテるんだぞって嫉妬させようと思ったら、返り討ちにあっちゃったね」
「ううん。ありがとね」
嬉しかったよ、円のその気持ち。
無意識にあんなことを言ってくるこたくんらさすがとしか言いようがないよ。
「本当にあいつは鈍感でバカだなぁ。せれんの気持ちには1ミリも気づいてないもんね」
「…それがこたくんだからね」
こたくんのことが好きだと気づいたのは、高校生になってから。中学と高校で毎日会えない状況になってから初めて、私はこたくんへの恋心に気づいた。



