「お姉ちゃんみたいなもんだし。」【完】



「な、なんでそんなこと言うの?」


こたくんは知らないとしても、あなたのお姉ちゃんが好きな人だよ?


「モテる松前先輩と、せれねえじゃ釣り合わないよ」



酷く苦しそうに笑う。


じゃあ松前くんよりモテるこたくんは、もっと私に相応しくないってこと?



胸が痛い。



何これ、間接的にフラれてんじゃん。



「そっか。ごめんね。」



そう言った瞬間、こたくんの瞳が揺れるのがわかった。


その隙にこたくんを1人残し、私は校門前に戻って委員会の仕事を続けた。


ああ、泣きそうだ。




私はこたくんには釣り合わないんだ。