「お姉ちゃんみたいなもんだし。」【完】



「そうっす。もう1人の姉貴みたいな感じで」



姉貴…だよね。



お姉ちゃん発言今日で2回目…



こたくんはとことん私のことなんて眼中にないんだね。



「へー、いいな。幼馴染とかなんか羨ましい。」



何もしらない松前くんは楽しそうにヘラヘラと笑っていた。



すぐに担当の先生が来て視聴覚室が空き、それぞれ座っていく。


座席は事前に決められていて、なんと斜め前にはこたくん。



こたくんが1年8組で、私たちが2年1組だから近くなったみたい。



…これじゃあ、松前くんの恋バナ聞きにくいなぁ。



円は松前くんへの気持ち、こたくんにバレたくないって言ってたし…こっそり聞かないと。



委員会が始まる前、少しガヤガヤしているこのタイミングで小さな声で聞けば大丈夫なはず!