授業も慣れないことばかりだし、たまにはお嬢様生活から抜け出したくもなるわけで。
「わー、久しぶりに駅のほう来たかも!」
いつも車移動で学園とお屋敷の往復だし、外に出かけるときは埜夜くんも一緒。
だから、今日くらいは羽目を外してもいいかなって。
いちおう埜夜くんには、ひとりで出かけるってメッセージは入れたけど。
「心配性な埜夜くんのことだから、すぐに連れ戻しにきそう」
埜夜くんが来る前に、駅構内をぐるっと探索。
新しいチョコレート専門店に、レモネードが美味しいお店。
久しぶりすぎて、目移りしちゃうなぁ。
しばらくひとりの時間を満喫して、そろそろお屋敷に帰ろうとしたんだけど。
「あれ、なんか変な道に入ったかも」
路地裏っぽいところで、駅のほうに戻れない。

