冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情



唇をうまく外して、頬とかおでこにもたくさんキスしてくるの。

触れ方が優しくて甘くて、くすぐったい。


「俺もゆずのこと独占したくてたまんないのにね」

「つ、付き合ってもないのに」


こうやって触れたりキスしたりするの違う気がする。


「今はまだね」

何か含んだような言い方。


「ゆずは俺のことだけ考えてたらいいんだよ」

なんて、埜夜くんはたまに強引なことを言う。


* * *


「よしっ、埜夜くんいない……!」


放課後。

周りを見渡して、クラスから抜け出すことに成功。


なんでこんなコソコソしてるかというと。

最近わたしひとりでの単独行動を許してもらえない。


埜夜くんが過保護だから、ひとりでお屋敷の外にも出させてもらえない。