「そんな可愛い誘惑どこで覚えた?」
「ゆう、わく……?」
「はぁ……だったら俺も容赦しない」
ドサッと身体がベッドに倒れて、埜夜くんが真上に覆いかぶさってきた。
「理性なんかあてにならないけど」
「……んっ」
「ゆずがちゃんと満たして」
やわらかい感触が唇に触れた瞬間、ぶわっと熱が広がっていく。
あれ、あれれ。
夢の中にしては、キスの感触がはっきりしてるような。
これじゃ、ほんとにキスしてるみたい。
ずっと唇を塞がれたままで、ちょっと息が苦しい。
ボーッとしてた意識が、だんだんはっきりしてきた。
「うぇ……っ、あれ……やよ、くん?」
「……喋るとキスしにくいんだけど」
「え、あっ……なんでキス……?」
「ゆずのほうから誘ったくせに」
「あれ……これ、夢じゃ……」
「……なんのこと? ってか、ゆずが煽ったんだからまだやめないよ」
ま、まってまって。
これ夢じゃなかった……⁉︎
それに埜夜くんの瞳がいつもより熱っぽくて、強引に迫ってきてる気がする。

