夢の中ならいっそ、埜夜くんに甘えてもいいのかなぁ。
「やーよくーんっ」
「ちょっ、どうした?」
やっぱり夢の中だから身体すごく軽い。
埜夜くんの胸の中にダイブ。
「えへへっ、やよくーん」
「ゆず寝ぼけてる?」
「ううん、寝ぼけてないよ~」
「……いや、これぜったい寝ぼけてる」
「うぇ? 夢の中なのに~?」
なんか埜夜くん呆れてる?
でも、普段こんな甘えられないし。
気分もふわふわして楽しいの。
「ってか、近いし無防備すぎ」
「いつも埜夜くんのほうが近いのに?」
「ここがベッドの上ってわかってんの?」
あれ、埜夜くんちょっと焦ってる?
いつもは余裕たっぷりなのに。
「埜夜くん?」
「だからさ、それ狙ってやってんの?」
首をちょこっと横に傾げると、埜夜くんはもっと深いため息をつくの。

