「それだけでいいの?」
「柚禾がそばにいてくれることが、僕にとってはうれしいことなんだけどな」
なんだか懐かしい気分になる。
幼い頃、還琉くんと遊んでたとき、疲れちゃったわたしがこうやって還琉くんに寄りかかってたなぁ……。
還琉くんはいつも優しくて、あたたかい男の子だった。
それは今も変わらない。
それに、還琉くんとは思い出がたくさんある。
このテーマパークだって、幼い頃に還琉くんと来たのが最後。
あれ、でもだとしたら……。
「もしかして、還琉くん小さい頃から絶叫系乗れなかった?」
「……さあ、どうかな?」
「えぇ、ぜったいそうだよ! 昔から無理してたの?」
還琉くんは、わたしがやりたいって言ったことぜんぶに付き合ってくれてた。
幼い頃は、そこまで気づけなかったけれど。

