冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情



「……柚禾にはなんでもお見通しか」


やっとベンチに座ってくれた。

やっぱりしんどいのか、少しぐたっとしてる。


「もしかして絶叫系苦手だった?」

「そんなことないよ」


「嘘言わないで還琉くん」

「……ははっ、ほんと柚禾にはかなわないな」


隣に座ってるわたしに、身体をあずけるように倒れてくる還琉くん。


少し呼吸が荒いから、やっぱり無理してたんだ。


「ごめんね、わたしのせいで」

「ううん、柚禾のせいじゃないよ」


「何か飲み物買ってくるよ! 還琉くんはここで待って――」

「……柚禾がそばにいてくれたら平気」


「で、でも!」

「じゃあ、今だけこうさせて」


わたしの肩にちょこんと頭を乗せて、軽くわたしの手を握った。


「わ、わたしは何をしたらいい?」

「ん……? 僕のそばにいてくれたらいいよ」