「えっと、ここわたしの教室何だけど…」


「そうだそうだ、2年坊のくるとかじゃねえ」


「瀬良くん、よく来た。惜しくも準グランプリだったけど、私と純恋にとってはグランプリ…」


「歌恋ちゃん、余計なこと言わないで!

瀬良くん行くよ」

勢い余って瀬良くんの腕を掴みながら教室を出てしまった。

私としたことが、自分から繋ぐなんて…アウト!


離そうとすると上から瀬良くんの手に捕まえられる。


「自分から繋いだんですよ?最後まで責任とってください。」  

そう言ってニヤリと笑う瀬良くんを見て、この後輩にはきっと一生勝てないと思ったのはここだけの話。