何時か見たあの後ろ姿。
遠い遠いあの日の思い出は桜の花びらと共に散っていく。
春がすぎ夏が来る。
刻は私を待ってはくれない。四季は私なんかどうでもいいというように移り変わる。
あの春で止まったままの私の時計。
春よ、早く来い。桜よ、咲き誇れ。
そればかり願っている。

私は信じてる。絶対にただいまって笑顔で帰ってくる。
だから、私はこの桜の下おかえりの場所であなたを待っている。
世界と刻に切り離されても、何度春が来ても枯れる限り待ち続ける。



あの日の約束を果たすために。