皆の前で言われるのは恥ずかしいけれど……全て思った事をちゃんと言ってくれて清々しい。
あ……コンクリートのはずなのにどうしてナイフを突き刺せたのかというと、ちょうど頭の寝そべっていた部分が花壇になってたから。
「もう二度と、霞には近づくな!!いいな!!」
怜音先生は立ち上がって、潤を睨んで立ち去ろうとする。
………それにしてもどうして、他の先生達は動かないんだろう。
もうあの潤は、武器を持っていないはずなのに………。
不意に心配になって、愛の横にいた校長を見た。
張り付いた緊迫した顔が、怜音先生に向けられている。
他の周りの人も同じだ。
ーーー一体どうして?
恐る恐る、怜音先生の方を見る。
あの時もう少し早く、私が出ていたら……。
潤がゆっくりと起き上がった瞬時に、ポケッを弄っているのを見た。
底にあったのは……果物用ナイフ……。
ーーもう一つ、隠し持っていたって訳!?
急いで私は、怜音先生に向かって叫んだ!!
「来ちゃだめ!!後ろ!!」
怜音先生は驚いて、後ろを振り向く。
だけど、対応は遅かったみたい。
怜音先生の横腹から、血がしたたり落ちていた。
ーーこれは、現実?
ゆっくりとスローモーションがかかっているように、倒れてゆく怜音先生。


