「僕と霞の崇高な愛を邪魔するなっ!!彼女と僕は結ばれる運命なんだ!!」
震えながらも、潤は不気味に笑った。
それは、自分自身に酔った笑みに近い。
その無我夢中になっている感情はーー「そんなもん、愛なんかじゃねぇ!!」。
考えていた瞬時に、怜音先生が首筋にナイフを少し刺した。
「そのお前の歪んだ思考が、どれほど霞を苦しめていたのかお前、知ってるのか!!」
養護してくれた瞬間に、私は不意に涙をこぼした。
今まで言えなかった、苦しい胸の内を言ってくれたのもある。
だが何より、心に響いたのはやはり「見てくれる仲間がいる」と知ったからだろう。
「男の前になると、震えて何も出来なくなってしまう所もーー煙草吸ってなきゃ追い込まれて死んでしまいそうなオーラ出して苦しんでたのに、お前はちっともそれに気付く素振りを見せなかったじゃないか!!」
「……はぁ……?君……何を言ってるんだい?愛は支配にあって苦しむのは当然だろ?」
「もう一度言ってやる……!!」
潤に怜音先生は頭を打ち付けて、ヘッドバンキング。
潤はコンクリートに、仰向けで倒れた。
「愛ってのは、相手を思いやって尊重して大切にするってことなんだ!!お前のように私利私欲で、体の関係を無理矢理持って精神的な支配をする事じゃねえ!!」
怜音先生は、ナイフを潤の顔の右隣に突き刺した。


