きれいな顔立ちから、吸い込まれそうになった為に思わず顔を背ける。
「まぁ、いいや。怜音先生が無事だったし、色々本音で話してくれたから、私は満足」
でも、本音を言うとちょっと嘘。
どうして私を、最近心理的に避けてるんだろうって感じするから………正直モヤモヤしてる。
だからといって、直接聞けるわけないし……相手も先生だから余計な心配をかけることはできない。
だからこそ、無理に振る舞ってしまったんだ。
「今日はもう、部屋に戻ってゆっくり寝よう。そうしない?怜音先生」
「それもそうだな。おやすみ霞」
笑顔で手を振って、怜音先生はネカフェに戻ってゆく。
手を振替して、先生が見えなくなった時。
私は、星空を見上げた。
この先どうなってしまうんだろうという、不安が大きい。
だけどこの地球という星に生まれて地上を生きている人間として、少しだけ分かったことがある。
それは、人間はみんな大体おんなじ形をした生命体でも、それぞれの生き様ってのは違うってこと。
私より幸せな人、不幸な人、ブサイクな人、苦しんでいる人、傲慢な人ーーーそれぞれの人生があって、世の中は残酷に進んでいってる。
そうして、回ってる。
誰が決めたことでもなく、誰が始めたのかもわからずに、人はそれでも揉みくちゃになりながらも生きている。
悩んでいる人なんて、いないぐらいに世の中ってのは残酷で美しいって。


