何が起きたのか分からなかった。
「馬鹿野郎!!一体何してるんだ!!そこの二人!!」
爽やかな怒声を浴びせられ、振り返るとバッドを持ち構えた怜音先生がそこにいた。
荒々しい息を上げながら、バッドを優に向ける。
「霞!!」
名前を呼ばれ「え……私っ!?」と返事をする。
指を刺された方向を見ると、拳銃が転がっており急いでそれを拾う。
「なんだお前……誰だ!!」
けたたましい唸るような、罵声を上げる優。
その様子を見た愛は、涙目になりながら私に引っ付いてきていった。
「バッド……持ってる男の人……誰?」
「えっと、私の学校の体育主任みたいな…感じ」
「え……なんでそんな人が……?」
「ごめん……私にもわかんない」
濁しながら答える私に、困惑した愛は「……とりあえずどうしよっか……参戦したほうがいいのかな?」と怜音先生が優を羽交い締めにして締めている様子を覗き込む。
「多分……任せよう。というか、この場所から出よう……ね……?」
私と愛はとりあえず、脱ぎ捨てられた怜音先生のジャージを掴み取り愛に着せて外へ出た。


