アラームが鳴った。「学校だる、」とか寝ぼけながら顔を洗いに行った。私は自分の顔を見て悲鳴をあげた。目がとても腫れていたのだ。昨日あんだけ泣いたから腫れるのは当たり前だけど今日は、普通に学校あるんだけど!?
学校は内申点に響くから休めないから行くしかない。友達になんて説明すればいいんだろう。
嫌々言いながら行く準備をした。ハンカチが落ちてるのに気がついた。
「そういえば、あの人の名前聞くの忘れたなぁ。今度お礼言わないと。」
ハンカチを鞄に突っ込んだ。

教室に入ると友達が寄ってきた。
「優奈!?彼氏が原因?」
友達の名前は紗奈。私と名前が似ていることで
仲良くなった。紗奈は、とても友達思いで誰とでも仲良くできるThe・陽キャな女の子。「あの彼氏絶対優奈のこと泣かせると思った!許さない!ぶっ叩いて来る。」
私の為に怒ってくれる。
「ちょっとやめてよー。紗奈が人叩いたら死んじゃうよー。」
こんな冗談で笑ってもその後は心配して来たから全て話した。泣いた時にハンカチを貸してくれた人の事も……
「え!?知らない人にハンカチ貸して貰ったの?それ大丈夫な奴?」
ハンカチは持ってきたから一応見せた。
教室の外から女子の声が聞こえる。教室のドアを開けると、そこには誰かを囲ってるように群がってる女子の大群があった。
中心に誰かがいる。黒い髪が見える。
「ねぇ、真ん中には誰が居るの?モテるようなイケメンなの!?」
紗奈が群がってる女子に質問をしたら、答えてくれた。
「イケメンで優しい性格の'界君'だよ!知らないの!?この学校で1番モテてるよ。きっと」