まだライトはついたまま。

不思議なくらい明るくて
怖いくらい誰もいない。

バカみたいだと思う。
片手に靴下を持ったパジャマ姿の人間が、
真剣に実行しようとしてるなんて。

それでも、私は、今しかないと思った。

多分誰にもバレない。
きっと、私が眠った後にプレゼントは届く。

そう信じずにはいられない衝動に駆られている。

靴下をわかりにくい場所につける。

小さかった頃の私を思い出しながら。
きらびやかなツリーの中に1つ、
この木に合わない靴下を。

隠すように。
しまうように。


どうか、この手紙が届きますように。