白衣を着た悪魔の執愛は 不可避なようです


年越し蕎麦を食べながら、正月休みの予定を話し合う。

私の休日予定は、元旦と三日、それと五日の夜勤明けから六日にかけて。
采人さんの休日は元旦から四日まで。
だけど、五日と六日は午前中のみの勤務らしい。

「とりあえず、明日は初詣に行った帰りに俺の実家に行って…」
「二日の勤務終わりで群馬に一泊ってのはどうでしょう?急すぎますかね?」
「お義父さんとお義母さんの予定を聞かないとダメじゃないか?」
「大丈夫だと思いますよ?昨日送り込みの連絡来た時に、『お正月来るなら教えてね』って言ってたので」
「じゃあ、そうするか」
「はい」

クリスマスに会ったばかりだけれど、やっぱり結婚の挨拶で帰省するのは別物だと思うから。
彼と両親らに騙されたようなものだけれど、こんなに素敵な人と結婚できたのだから、それ以外に欲張ったら罰が当たるよね。

「初詣はどこにしようか」

元旦に初詣だなんて、夢みたい。
それも、旦那様とだなんて。

「夕映?……聞いてるか?」
「あ、ごめんなさい、聞いてます」
「いつも言ってるけど、いい加減その口調止めろよ」
「……癖で」

四歳年上というのが頭の片隅にあるからだと思うけれど、ついつい丁寧な口調になってしまう。
彼はタメ口でいいと言ってくれるが、なかなかそう簡単には変えられない。

「じゃあ、ペナルティー設けるか」
「は?」
「敬語使ったら、一緒に風呂入るとか?」
「冗談は止めて下さいっ」
「言ってるそばから」
「あっ…」

箸を置いた彼がぼそっと呟いた。

「壁作られてるみたいで嫌なんだよ」
「……」
「少しずつでいいから、俺を一番近い存在にしてくれ」