夕方、仕事が終わりロッカールームから出ると、康太くんが待っていた。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。昼間言ってた話なんだが、拓斗くんを迎えに行く前にと思って。ちょっと一緒に来てくれ」
「はい」
ふたりで病院を出る。院内では話しづらいことなんだろうか。疑問に思いながら康太くんに着いていき、いつもの公園へ入った。
ベンチに座り、康太くんが口を開く。
「最近、ここで菜乃花が男と一緒にいるのをよく見るっていう医療スタッフがいるんだ」
うちの病院のスタッフが遊びにきていたのか。
病院のすぐ裏なのだからおかしくはない。
「そいつは誰だ?」
康太くんは私の表情を窺いながら、低い声で問う。
康太くんにはとてもお世話になっている。大袈裟かもしれないけれど、命の恩人くらいな気持ちだ。そんな康太くんになら、正直に打ち明けよう。
「拓斗の父親です。最近拓斗の遊び相手になってくれているんです」
康太くんが目を丸くする。
「父親って……菜乃花を捨てた男じゃないか。なんで今さら」
「捨てられたわけじゃないんです。ちょっと事情があってお別れしただけで」
「どんな事情があったって、妊娠している菜乃花と別れるなんて捨てられたも同然だ!」
康太くんが声を荒げる。
妊娠は別れたあとにわかったことであって、本当に拓海さんに何も非はないのだけれど……。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。昼間言ってた話なんだが、拓斗くんを迎えに行く前にと思って。ちょっと一緒に来てくれ」
「はい」
ふたりで病院を出る。院内では話しづらいことなんだろうか。疑問に思いながら康太くんに着いていき、いつもの公園へ入った。
ベンチに座り、康太くんが口を開く。
「最近、ここで菜乃花が男と一緒にいるのをよく見るっていう医療スタッフがいるんだ」
うちの病院のスタッフが遊びにきていたのか。
病院のすぐ裏なのだからおかしくはない。
「そいつは誰だ?」
康太くんは私の表情を窺いながら、低い声で問う。
康太くんにはとてもお世話になっている。大袈裟かもしれないけれど、命の恩人くらいな気持ちだ。そんな康太くんになら、正直に打ち明けよう。
「拓斗の父親です。最近拓斗の遊び相手になってくれているんです」
康太くんが目を丸くする。
「父親って……菜乃花を捨てた男じゃないか。なんで今さら」
「捨てられたわけじゃないんです。ちょっと事情があってお別れしただけで」
「どんな事情があったって、妊娠している菜乃花と別れるなんて捨てられたも同然だ!」
康太くんが声を荒げる。
妊娠は別れたあとにわかったことであって、本当に拓海さんに何も非はないのだけれど……。


