GCUに戻り、奏多くんのおむつを替えていた理沙が「おかえりー」と言って私を二度見した。
「どうしたの?顔真っ青だよ?」
心配そうにこちらを見る理沙。
どう説明したらいいのかわからず、下手くそな作り笑いをした。
奏多くんに目をやると、眠くなったようでおしゃぶりをもぐもぐ動かしながらうとうとしている。
そうか。私は拓海さんだけでなく、GCUのかわいいベビーたちともお別れしなければならないのだ。
「……理沙、私ここを辞めることになったんだ」
「え?なんで急に」
突飛な声を上げる理沙に、ぽつぽつと事情を話す。
「もしも拓海さんがきても、私の連絡先は教えないでくれる?」
「私はいいけど……菜乃花はそれでいいの?」
私がいなくなったところで、拓海さんがわざわざ連絡先を聞きにくるかもわからない。
「うん、いいんだ」
にこりと微笑んだ。
それからベビーひとりひとりのコットを覗き込む。
みんなの顔を見て、心の中で早く退院できるよう祈った。
そして私は、二度と着ることのない桜ヶ丘のマークが入ったナース服を脱いだ。
「どうしたの?顔真っ青だよ?」
心配そうにこちらを見る理沙。
どう説明したらいいのかわからず、下手くそな作り笑いをした。
奏多くんに目をやると、眠くなったようでおしゃぶりをもぐもぐ動かしながらうとうとしている。
そうか。私は拓海さんだけでなく、GCUのかわいいベビーたちともお別れしなければならないのだ。
「……理沙、私ここを辞めることになったんだ」
「え?なんで急に」
突飛な声を上げる理沙に、ぽつぽつと事情を話す。
「もしも拓海さんがきても、私の連絡先は教えないでくれる?」
「私はいいけど……菜乃花はそれでいいの?」
私がいなくなったところで、拓海さんがわざわざ連絡先を聞きにくるかもわからない。
「うん、いいんだ」
にこりと微笑んだ。
それからベビーひとりひとりのコットを覗き込む。
みんなの顔を見て、心の中で早く退院できるよう祈った。
そして私は、二度と着ることのない桜ヶ丘のマークが入ったナース服を脱いだ。



